富永ペインクリニック

性交痛を解決するには? 性交痛を解決するには?

『性交痛を解決するには』

パートナーとの愛情を確かめ合うしあわせな時間になるはずのセックスが、性交痛があると苦痛に……。
性交痛はパートナーや友人などにも相談しづらい悩みなので、一人で我慢してしまいがちです。
痛みが現れる原因に合わせた解決方法で、再び痛みのないナイトライフを取り戻しましょう。

濡れない悩みを解決する方法

性交痛の原因で多いのが、「濡れない」「濡れにくい」というもの。
女性器の中に男性器を挿入する時、ピストン運動をする時にうるおいはとても大切です。

睡眠や休息をとって体調を整える

女性が「濡れる」という状態になるのはホルモンバランスが関係しています。
性的な興奮があるとしあわせホルモンやラブホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。
このオキシトシンがきっかけで下半身に血液が流入、血液から漏れる潤滑液によって女性器が「濡れる」状態に。
でも、このオキシトシンは疲れていたり寝不足などによってホルモンバランスが乱れていると分泌されにくくなってしまうのです。

  • 十分な休息や睡眠をとった体調がいい時にセックスをする
  • 夜ではなく朝にセックスをする

疲れていて眠たい夜ではなく、疲れが取れている朝にするというのも一つの方法です。
セックスで快感を覚えた時に分泌されるドーパミンという神経伝達物質は、集中力を高めてくれる働きもあるので、出勤後の仕事の質も高めてくれます。

水分不足や過剰なダイエットによる体の渇きをうるおす

水分をしっかりとっていなかったり、過剰なダイエットをすると肌が乾燥したり髪がパサパサになる……。
そんな状態と同じで、体の水分が足りていないと腟もうるおいにくくなります。
また、血液の流れも滞りがちになるので、性的興奮などを感じても血液が下半身に流入しにくく。
パートナーのためにダイエットをしたい!と頑張っていても、うるおい不足で性交痛になってしまってはパートナーも喜びません。
健康的な食生活や十分な水分補給で水分たっぷりのうるおった体を保ちましょう。

十分な前戯でリラックス

十分な前戯や愛撫は

  • セックスをしたい気分を盛り上げる
  • 緊張がほぐれ、リラックスできる
  • 物理的な刺激で腟が濡れる

というように、女性にとってとても重要。
満足できる前戯があることで、心も体も男性を受け入れる準備ができるのです。
下半身に血液を流入させるために必要なオキシトシンは、性的興奮の他に物理的な刺激でも分泌されます。

「最近前戯がおざなりで濡れない……」

という場合にはパートナーに伝えたいですね。
でもなかなか言いづらい……そんな時はうるおいをカバーするためのコスメなどを利用するのがおすすめです。
また、久しぶりのセックスや初めての相手とのセックスの場合も緊張から濡れにくく性交痛を感じやすくなります。
まだ濡れていないのに挿入するような、雑な前戯にならないようにゆっくりセックスに入るまでの時間を楽しみましょう。

セックスに対する不安や悩みをパートナーと共有する

「最近濡れない」「濡れにくくなった」という悩みをパートナーに言うのは勇気がいることかもしれませんが、パートナーが気づいている場合も少なくありません。
だったら、この悩みや不安を共有して気持ち良いセックスのために工夫してみるのはいかがしょうか。
言えなかった気持ちを素直に打ち明けることで、よりお互いへの愛情が深まるはずです。
また後背位でのセックスの時が痛い、ピストン運動が激しいと痛い、奥まで突かれると痛いといった場合も、パートナーに素直に痛みがあることを伝えることが大事。

言いづらい……という場合には

「大きいから(長いから)……ゆっくり優しくして欲しい」

「後ろからじゃなくて前からがいいな」

「まだ慣れてないから奥までだとちょっと痛いんだよね」

といったように柔らかく伝えるようにすれば、わかってくれるはずです。

更年期の性交痛を解決する方法

女性ホルモンの分泌が急激に減ってしまう更年期。
女性の皮膚の弾力やハリ、うるおいを保ってくれていたエストロゲンと言うホルモンが減少し、性交痛を感じやすくなります。
また、オキシトシンの分泌も少なくなるので、濡れにくくなるのも更年期の性交痛の原因の一つに。

食生活や生活習慣の改善

ホルモンバランスの乱れは性交痛をはじめ、さまざまなつらい症状を引き起こします。
そんな時に大事なのは、バランスの良い食生活と十分な睡眠、適度な運動といった生活習慣です。

  • 大豆食品を積極的に食べる
  • 青魚を積極的に食べる
  • 有酸素運動を習慣にする

女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」を含む大豆食品は、更年期の女性の味方。
エストロゲンが減少することで、血管が固くなったりもろくなったり、また血液が詰まりやすくなります。また、骨や関節も弱くなり、セックス時の腰痛や股関節痛の要因になります。
性交痛の改善のためにも、血管や血液を健康に導き、カルシウムを補充できる食品を食べましょう。青魚や植物性の油などDHAやEPAが含まれる食べ物を摂るのがおすすめです。

病院で女性ホルモンを補う

性交痛以外にも更年期の不調がいろいろ出ていて困っている……という場合には、病院での診察治療を受けるという改善方法があります。
性交痛外来では

  • 女性ホルモン剤を使ったホルモン補充療法
  • 漢方薬の処方

といった治療を受けることができます。
ホルモン剤には飲み薬と貼り薬、塗り薬があり、更年期の不調の症状や体質などに合わせて処方されます。

サプリメントで女性ホルモンの減少をケア

性交痛など更年期の不調に対して自分でできることをまずはやってみたい。病院に行きづらい、時間がない……という人が利用しているのがサプリメントです。

  • 大豆イソフラボン
  • レッドクローバー
  • ブラックコホシュ
  • ざくろ
  • ローヤルゼリー
  • ハーブ類

などのサプリメントが更年期の女性におすすめ。
さらに、エストロゲンに似た働きをする「エクオール」という成分も更年期の不調の改善に役立つと言われています。
エクオールは大豆イソフラボンの中に含まれる成分が体内で代謝した時にできる成分。
中には体内で作ることができない人もいて、そういった人は更年期の不調が大きく出ると言われています。
そんなエクオールはサプリメントで取り入れるのがおすすめです。

感染症や炎症などの病気による性交痛を解決する方法

セックスをするたびに激痛がある、濡れるけれど痛い、腟の奥の方が痛い、下腹部が痛い……などという場合には婦人科系の感染症や炎症を起こしていることがあります。

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • クラミジア感染症
  • カンジダ外陰腟炎

などの病気があると、性交痛を感じる可能性が高いです。

  • 痛みが強い
  • 下腹部の痛みが強い
  • 痛みが継続する
  • セックスをしている時以外でも痛む
  • 排尿、排便時に痛む
  • 生理痛が重い

というような自覚がある時は、病院での診察治療をおすすめします。

自分に合う改善方法で性交痛を解消!

性交痛を改善するには、まずは無理をしたり我慢をしすぎないことが大切。
現在は自宅でできるローションやジェル、サプリメントなどを使ったセルフケアを選ぶ人も増えています。

自分の身体は、自分のものです。

主体性を持って、自分が気持ちいいと感じる自由な快感を求めることは、ごく自然なことです。人に相談しづらい悩みだからこそ、こういったアイテムを上手に活用して性交痛を解消することも、一つの改善方法です。

セックスは、感じたことを伝え合うことで安心と信頼感がうまれ、より強く感じあえます。しかし、痛みはパートナーには見えません。もっと愛したいと願っても、痛みが気持ちに水を差さしてしまう場合もあるのです。
だから、自分に合う性交痛の改善方法を持つことは、より自分らしい気持ちよさを追求し、愛を深め合うことにつながるのです。

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